そもそもこいつはウイルスや細菌、ゴミなどの異物から目を守るためにあります。
まぶたの裏からは粘り気のある液体がでます。
この液体はまばたきの働きを良くするための物ですが、
異物が入ったときにこの液体に絡ませて体の外へと排出する働きがあります。
普段起きているときはまばたきする度に涙点という鼻につながる穴へその液体は吸い込まれ、
最終的には鼻くそとなって外へと排出されます。
しかし、睡眠中はまばたきをしません。
ずーっと目をつむったままです。
なので、その液体は涙点に吸い込まれることなくそのまま目元に残ることになります。
この目元に残った液体の水分が蒸発し、カピカピに乾燥したやつが目やにというわけです。
目やにの種類
目やにはその原因によって色や症状に違いがあります。
大きく分けて目の代謝活動で作られる目やにと、
目の炎症反応で作られる目やにの2種類に分けられます。
目の代謝活動で作られる目やに
古くなった細胞を新しい細胞に入れ替える働きを代謝といいます。
これは人間の体で日々行われている働きであり、目も代謝活動が行われます。
その代謝活動で生じた老廃物が目やにとなって出てきます。
起床時に目頭や目尻に少量の目やにがありますよね、それですそれ。
これは自然な目やにですので特に気にする必要ありません。
心配なのは次の炎症反応の場合です。
目の炎症反応で作られる目やに
細菌やウイルス、ゴミなどの異物が目に入ると、免疫反応として目やにがでます。
この場合の目やにには細菌やウイルス、それらと戦った白血球などがふくまれています。
つまり、死骸ということですね。
細菌やウイルスによって目やにの色や状態に違いがあります。
以下がその主な違いです。
黄緑色でドロッとした膿のような目やに
細菌性結膜炎の可能性があります。
大量に目やにが出る、目が開きにくい場合は眼科へ急ぎましょう。
水っぽくサラサラした目やに
花粉症などのアレルギーが原因の可能性があります。
花粉の時期が過ぎるまでの辛抱です。辛いなら花粉治療をおススメします。
白くネバっこい、糸を引く目やに
ウイルス性結膜炎の可能性があります。はやりめ、流行性結膜炎とも言いますね。
他人にうつる可能性があるので、タオルの使い回しや目やにをふき取ったティッシュなどには注意してください。
そして早めの眼科をおススメします。
引用:http://fumitan-zatugaku.com/meyani-gennin-382